100種類の鮭料理、その一部を体験
割烹 新多久 (新潟県村上市) 日本料理
新潟の北、もうほとんど山形県との境にある村上市は鮭の産地としても有名です。
越後村上は平安の昔、小泉の庄と呼ばれ、中御門大納言家、いわゆる当時の栄華を極めた藤原氏の荘園であり、村上を流れる三面川(みおもてがわ)の鮭も、この頃より都に献上されていました。
今までよく知られている、鮭が成長すると生まれ育った川に戻ってきて、そこで産卵を終える回帰性を、江戸時代に村上藩士である青砥武平次が、全国で初めて発見したそうです。
そのため村上の人たちは鮭をこよなく愛し、村上ならではの多彩な料理法で鮭を頭から尻尾まであますことなく味わい尽くします。その鮭料理は100種類を超えると言われており、鮭を愛する地元の人々の昔からの知恵と工夫が生きています。鮭の一人当たりの消費量では村上市は日本一を誇っているそうです。
と、ここまで前置き。
奥さんが鮭大好きなので、鮭が旬の時期に村上に行ってみよう、が今回の新潟遠征の最大の目的。
鮭料理を食べさせてくれるお店は村上市内に多数ございますが、さて、その中からチョイスしたのは、慶応三年創業の老舗割烹の新多久さん。その建物も歴史と同じく有形登録文化財に指定されていたのですが2005年に火事で消失。復興が危ぶまれましたが、1年後に黒を基調とした、和+モダンな建物にて復活をされております。現在では昔ながらの建物で完全復興させるほうがお金がかかるそうですね。
このときの復興には地元の有志の寄付も含まれているそうで、地元に愛されているお店なのだなぁと感じます。駐車場はお店の横に完備されておりますが、幹線道路から数10メートルほどですが、周囲は車1台分の細い路地なので、ちょっと対向車を気にしながら、これまた有名らしい村上の黒塀に沿って進むことになります。なお、村上市では通常の壁を黒壁に変えて城下町の趣きを取り戻そうという市民による「黒塀プロジェクト」をされているそうです。
店内はテーブルとカウンター。2Fもあったような気がします。2Fは団体さん用かな?
内部は多数の調度品や植物で調えられており高級割烹の雰囲気。
京都なら、これだけで最低ウン万円以上取られそうな雰囲気。でも村上ですので、京都とは違って適正価格でお料理がいただけます。正直、京都で日本料理をいただくという行為はブランドと雰囲気にお金を捨てている行為に等しく思えるのは自分だけ?(嫌味っぽくて京都のお店にはごめんなさいね。)
あ、ちなみに若旦那は京都で修行されて最近、お店の跡を継ぐべく戻って来られたそうな。
客層ですが意外にも?地元の方と思しき人でいっぱいです。家族連れや常連さんぽいグループ。もしかしたら観光客は自分たちだけだったかもしれない。
メニューは今回お目当ての鮭料理のコース以外にも、村上牛のコースや、そのときの旬のもので構成される一般的な懐石コースが、いずれも3000円くらいからコースがあり、普段使いのちょっとだけ贅沢に、の利用でも問題なさそうです。
お目当ての鮭料理のコースですが、3000円、5000円、7000円、10000円の4段階。7000円以上は事前予約が必要になります。
5000円のコースを選択しております。
すっぽん煮。
頭を2日間かけて煮たもの。白子の旨煮やけんちん巻きを添えてあります。
卵皮煮。
身と皮、ハラコに山芋を加えたつみれを、かつおだしの汁で味わいます。
酒びたし。
塩引き鮭を半年~1年風干し発酵させたものに日本酒をかけていただきます。
たぶん酒と鮭をひっかけているようです。
氷頭なます。
鮭の頭の軟骨を薄切りにして、粗めの大根おろしで和えたなます。
名前忘れた。
鮭フレークのような感じでした。
天ぷら。もちろん鮭です。
雅味煮。
身や内臓をキノコやセリなどと合わせた醤油味のとろみのある汁。
ご飯もの。
ご飯。味噌汁。焼き鮭。ハラコの醤油漬=いわゆるイクラ。漬物。
デザート。
さすがにこれは鮭ではありません。
全般には保存食系統の珍味な味のものが多かったかな。一番美味しかったのは、イクラと焼き鮭でした。やはり、鮭といえば、これが王道なのですね。
等身大で、ゆったりとした感じの接客も自分には好印象です。
次に村上に行くことがあれば、今度は普通の懐石コースをいただいてみたいと思います。


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